sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

愛犬が がんになりました-4(放射線治療をどうするか)

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↑腰痛があって温めてもらったときのお写真。at トリミングサロン

 


前回の続き)

かかりつけの先生方にも放射線治療について意見を伺う。

日本獣医がん学会所属、北大医療センターの外科・腫瘍科に以前在籍していた先生は
"ステージⅠで見つかること自体がまれ。治療した方がいい"

東洋医学を中心に統合医療を取り入れている先生は
"ここまでと決めて治療するならいいと思う"(でも自分の犬だったら放射線はしない)

どちらもよくわかる。

西洋医学の得意なこと、東洋医学の得意なこと、それぞれの"いいとこ取り"で本人(犬)に無理をかけ過ぎない範囲で治療するーそれがワタシの基本方針。人間なら何より本人の気持ちが大事なんだけど、犬だからやっぱりワタシが決めるしかない。


放射線治療を受けてみることにした。

治療によって現在の医療ではなす術のない"がん幹細胞"は増えてしまうんだろうけど、元気でいられる時間は長くなるはず(と信じる)。

まずは先生の提案通り3日間の定位照射(SRT)を受ける。

北海道大学動物医療センター 放射線治療外来
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/department/radiotherapy/about/

 

治療目標は、北大の資料(インフォメーションシート6)*1にある【スコア0の中央期間生存値 552日】を超えること。

最初に"がんかもしれない"とかかりつけで言われたのが2022年3月。そこから約一年半後、来年2023年9月を超えるのが当面の目標。

ちなみにもう一つの資料(補足資料2017)*2によれば、鼻腔内腫瘍の定位照射の1年生存率は48.1%。データの取り方が違う(予後因子が異なる)のでこちらだと半数近くしか1年を超えられない。

(下に直リンクと画像貼付)

治療はやり過ぎない。もし、改善の見込みのない苦しい時間が増えたときには安楽死も考える(今度こそ。peeさんのときは完全に見失ってしまった(^_^;) 

より良いQOLを保つことが何より重要だから、と自分に言い聞かせる。


*1 北海道大学動物医療センター外科/腫瘍診療科 動物の腫瘍インフォメーションシート6
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/content/files/department/oncology/HUVTH-6.pdf
資料4〜5ページにかけて、中央期間生存値を示したグラフがある。ウチの場合だと予後因子はスコア0。ただし再増大のタイミングや治療回数については不明。


*2 北海道大学動物医療センター「放射線治療を受けられる飼い主様へ(補足資料2017)」
「5.放射線治療がよく効く腫瘍とそうでない腫瘍はわかりますか?」
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/department/radiotherapy/report2017/
↓スクショにマーカーして記録

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"予後の改善は認められない"という記述がミソ。症状緩和のための対処療法ということだろうけど、対処療法が著効すれば予後にも多少影響するのではないだろーか。