sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

愛犬が がんになりました-5(放射線治療)

2022年5月、定位照射法(SRT )3日間を開始。

入院もできると言われたけど市内だしチワワだし、迷わず通院を選択。

当日、朝ごはんを抜いて北大へ。受付を済ませると数分で呼ばれる。(予約時間通りで本当に助かる。笑) いったん犬を預けて仕事へ向かう。

予定通り夕方ピックアップ。問題なくちゃんと覚醒してまずは一安心。(ちなみに放射線治療のための麻酔時間は15分程度)

帰宅後はお水をがぶ飲み、オヤツにも食いつく。食欲ありで元気。

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1日目は咳もなく順調。留置の針を痛がり破行→次第に歩かなくなる。たいして浮腫みはないけどストレスに弱いので、明日は抜いて帰してもらおう。

2日目夜から咳が出始めてステロイドを内服(セレニアも飲んでokとのこと)  。

3日目夜、咳はさらに出やすくなる。でも食欲もあるし無事に3日間終了!、、、と思いきや翌朝から軟便で食べムラがで始める。

それからさらに3日後には嘔吐1回、下痢1回。かかりつけ受診。吐きどめ(セレニア)の注射と、軟便も続いているので下痢止めの内服(ディアバスター)をもらう。帰宅後ますます食欲低下。

翌日、再びかかりつけ受診。麻酔の副作用による膵炎を心配していたんだけどどうやら口の痛みっぽい。白い口内炎らしき何かがある。(嫌がって全然見せてくれないのでチラッとしか見えない)

痛み止め(トラマール)と胃腸を動かすメトクロプラミド(ボミットバスター)、抗生剤を処方される。全て内服にしたけど、これ失敗💦

ビビりの愛犬の警戒心は痛みのせいでましまし。オヤツにくるんだ薬を口に入れることはなく、無惨に解体された。笑 

なんとか飲めたのは犬用に美味しく作られているボミットバスターだけ。抗生剤は全然ダメ。苦いもんねー、きっと臭いもするんだね。

一日は完全に食欲廃絶。

 

放射線治療終了から2週間が過ぎて、ようやく普通に食べられるようになった。

ちなみにこの頃はくしゃみと逆くしゃみは全くなし。現在はどちらも放射線治療前と同じ。鼻水が出ているせいか呼吸時の雑音も同じくらい。鼻血は一度もない。

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その後今日まで、食欲モリモリで毎日元気に散歩。落ちた体重も今ではすっかり戻って3.65kg。

 

愛犬が がんになりました-4(放射線治療をどうするか)

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↑腰痛があって温めてもらったときのお写真。at トリミングサロン

 


前回の続き)

かかりつけの先生方にも放射線治療について意見を伺う。

日本獣医がん学会所属、北大医療センターの外科・腫瘍科に以前在籍していた先生は
"ステージⅠで見つかること自体がまれ。治療した方がいい"

東洋医学を中心に統合医療を取り入れている先生は
"ここまでと決めて治療するならいいと思う"(でも自分の犬だったら放射線はしない)

どちらもよくわかる。

西洋医学の得意なこと、東洋医学の得意なこと、それぞれの"いいとこ取り"で本人(犬)に無理をかけ過ぎない範囲で治療するーそれがワタシの基本方針。人間なら何より本人の気持ちが大事なんだけど、犬だからやっぱりワタシが決めるしかない。


放射線治療を受けてみることにした。

治療によって現在の医療ではなす術のない"がん幹細胞"は増えてしまうんだろうけど、元気でいられる時間は長くなるはず(と信じる)。

まずは先生の提案通り3日間の定位照射(SRT)を受ける。

北海道大学動物医療センター 放射線治療外来
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/department/radiotherapy/about/

 

治療目標は、北大の資料(インフォメーションシート6)*1にある【スコア0の中央期間生存値 552日】を超えること。

最初に"がんかもしれない"とかかりつけで言われたのが2022年3月。そこから約一年半後、来年2023年9月を超えるのが当面の目標。

ちなみにもう一つの資料(補足資料2017)*2によれば、鼻腔内腫瘍の定位照射の1年生存率は48.1%。データの取り方が違う(予後因子が異なる)のでこちらだと半数近くしか1年を超えられない。

(下に直リンクと画像貼付)

治療はやり過ぎない。もし、改善の見込みのない苦しい時間が増えたときには安楽死も考える(今度こそ。peeさんのときは完全に見失ってしまった(^_^;) 

より良いQOLを保つことが何より重要だから、と自分に言い聞かせる。


*1 北海道大学動物医療センター外科/腫瘍診療科 動物の腫瘍インフォメーションシート6
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/content/files/department/oncology/HUVTH-6.pdf
資料4〜5ページにかけて、中央期間生存値を示したグラフがある。ウチの場合だと予後因子はスコア0。ただし再増大のタイミングや治療回数については不明。


*2 北海道大学動物医療センター「放射線治療を受けられる飼い主様へ(補足資料2017)」
「5.放射線治療がよく効く腫瘍とそうでない腫瘍はわかりますか?」
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/department/radiotherapy/report2017/
↓スクショにマーカーして記録

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"予後の改善は認められない"という記述がミソ。症状緩和のための対処療法ということだろうけど、対処療法が著効すれば予後にも多少影響するのではないだろーか。

愛犬が がんになりました-3(放射線治療について)

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↑大学病院からの帰り道。ぼぉーっとしているハニどん

がんになったらまずはオぺ。悪いものは取るに限る。せっかく本人(犬)が元気なのに切除できないのは残念だけど、犬のQOLを考えれば仕方ない。

ちなみに、ワタシの認識では、、、
がん幹細胞は活性酸素を除去できる抗酸化システムをもっている。活性酸素を発生させて細胞を傷つける放射線治療抗がん剤はがん幹細胞には太刀打ちできない。

参考)
https://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/medical_info/science/201306.html

「KOMPAS」慶応義塾大学病院 医療・健康情報サイト

 

大学病院で研究をされている担当の先生からも「必ず(腫瘍が)また大きくなります」と何度も言われた。残念ながらそーゆーことですよね。

放射線治療についてはちょっと調べただけでもネガティブな情報がもりもり。

以下、引用

"放射線治療は、電離またはフリーラジカルの生成を介して DNA 損傷を誘発し腫瘍細胞を殺傷するが、上皮間葉転換の活性化を通じて、癌幹細胞の誘導を起こしていると考えられる。しかも放射線が非癌幹細胞を癌幹細胞に移行させることについての証拠が提示されており、このような観点から考察すると、癌に対する放射線治療には欠点が多いようにも見える。"
(引用元)https://hoken-kagaku.com/journal2019_2/article2019/2019013.pdf
放射線治療に関わる癌幹細胞」保健科学研究 10(2): 1―7,2019

 

"放射線に耐えて生き残ったがん細胞は、より浸潤する力が上がっていた。"
(引用元)https://altair.sci.hokudai.ac.jp/g3/research/res_05/
北海道大学細胞ダイナミクス科学研究室(第3研究室) 
(↑こっちはちょっと古いけども同じ北大なので載せてみる)

引用終わり


要は
がん細胞の親玉的存在ともいえるがん幹細胞にとっては、放射線治療は効果が期待できないどころかがん細胞をがん幹細胞化させてしまったり、放射線によって浸潤する力を増してしまうということ。

だからといって、がん細胞が増殖し続けるのを放っておけば腫瘍は大きくなる。骨融解すれば痛みがでるし、血管にからめば鼻血→貧血、脳が圧迫されればてんかん様の発作がおこる。どれも対処療法のみ。治療は腫瘍を小さくすることしかない=放射線抗がん剤しかない。

 

治療しなかった場合の余命は1年(かかりつけ医曰く)。カラダが元気なまま腫瘍による症状だけが急激に進み、痛みがコントロールできず食べられなくなれば安楽死も考えないといけない。

一方、治療した場合。RTもケモも完治はできないので言うなれば時間稼ぎ。ゆくゆくは未治療と同様にさまざまな症状に悩まされることになる。運がよければ余命は1年半以上。治療がうまくいっているうちは腫瘍の大きさはコントロールできるけど、副作用で徐々に全身状態が悪くなる。いずれRTもケモも効かなくなる。

どちらもいずれ苦しくなるのは同じ。でも残された時間が変わる(はず)。

 

容易に想像がつくのは、未治療で早々に鼻血が止まらなくなったら"あのとき治療しておけばよかったー"とワタシが後悔するだろうなと。

毎日家の中で走り回る様子を見ていると、こんなに元気な犬に治療しないことを選択するのは時期尚早な気がしてしまう。

最先端の放射線治療を受けられる施設(北大)が通院可能な環境にあるだけに、なおさら悩ましい。

"何もしない"を選択するのも、それ相応の覚悟が必要なんだな。

 

 

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次の記事へ続く

 

愛犬が がんになりました-2(鼻腔内腺癌)

4月、検査のために北大動物医療センター受診。

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北18条門で車を下りて徒歩で向かったんだけど、そーゆー人はあまりいないのかな?とくに案内表示もなく学内の人に道を尋ねながら進む。あそこだ!と行ってみると大学院棟だったり💦到着したのは予約時間の2分前。なんとか間に合った。

受付してから待ち時間はほとんどなく、10分くらいで診察室によばれる。

新人獣医さんから一通り問診を受ける。(前に酪農大に行ったときはいきなり教授だったので今回ちょっと拍子抜け)

「気管虚脱があるので挿管は慎重にお願いします」と念入りにお願いし、犬を預けていったん仕事へ。仕事が終わってから夜にピックアップさせてもらえる段取り。大変大変ありがたい。

 

一方、小さなことだけど不満もないわけでもない。

問診のときに「検査終了後に連絡いれますか?」と聞かれ、仕事中はほぼ出られないから不要と伝えたにも関わらずスマホ着信アリ。なぜか職場にまで電話が入っていて「いま無事に検査が終わって・・うんぬん・・鼻血も出るけど数日で止まると思います」などなど、電話に出た職場の人にこと細かに伝言された。職場の番号書かなきゃよかったわー。

何より不要と伝えたにも関わらず着信が残っているのを見たら飼い主はドキドキする。何かあったのかと思った。その後"勘弁してほしい"と指導医である担当獣医師にはやんわり伝えた。笑

 


閑話休題

肝心の検査の結果はステージⅠの鼻腔内腫瘍。後日、病理の結果も出て腺癌の診断がついた。

腫瘍はかなり小さく初期のため、3日間の定位照射(SRT)を提案される。

以下、担当獣医師の説明を要約すると

・鼻腔内の腫瘍は骨に取り囲まれているので、手術は行わない

・化学療法は副作用があるので、まずは放射線治療(以下RT)一択

・RTで多くの場合は小さくなるが、腫瘍はまた必ず大きくなる(再増大しなかったのは高齢猫の一症例のみ)

・RT後は3ヵ月毎にCTを撮って腫瘍の変化を確認

・RT後に急激に小さくなる腫瘍はその後大きくなるのも早いので、ゆっくり小さくなるのがいい(なぜかはわかっていない。なので、ウチの犬の場合がどうかもやってみないとわからない)

・RT後また大きくなってきたら次の治療を開始する(再びRTか化学療法か)

・化学放射線療法(ケモラジ)はしない。どちらに対しても感受性が低い癌だし、耐性もつきやすい。併用して成績があがることもない。RTに抵抗性が出てきたときの次の手としてケモは残しておいたほうが時間が稼げる

・RT治療後の副作用としては口内炎、脱毛、色の違う毛が生えてくる。そのほか麻酔の副作用で膵炎をおこすことがあるがまれ

・3日間定位照射の費用は約45万円

などなど、ご丁寧にわかりやすくお話しいただいた。


※あくまでウチの犬(チワワ鼻腔内腺癌ステージⅠ)についての話で、全てのがんにあてはまるわけではありません。また、ワタシの誤認識もあるかもしれません。

 

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病理検査のため組織をとった。なかなか鼻血が止まらなかった。(患側は右なのに、左からもポタポタ) 翌日から食欲低下。痛かったんだと思う。

 

 

次の記事に続く

愛犬が がんになりました-1

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我が家にハニさんがやってきて明日でちょうど一年。

 

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引き取り当初のハニ。

 

初めて会ったとき(2021年8月2日)からずいぶん体温の低いコだなぁと思っていた。

 

くしゃみと逆くしゃみが多くて「アレルギーじゃない?」とかかりつけ医には言われる。しかし、くしゃみはごはんの前とかウンチの前とか興奮したときに連続して10回くらい。何かがおかしい。

 

舌の色は暗紫。東洋医学的には瘀血を表していて、我が家に来て半年過ぎてもなお体温低め。

 

"おそらくがんだろーなー"という嫌な予感が確信に変わったのは今年3月。薄ピンク色の鼻水がチロっと垂れていた。何かの色がついたのかもしれないけどーとかかりつけで相談→2週間後にCT予約。

 

その後CTを待つ間に一度鼻から鮮血がたらり。少量で止まったけど、あーもー絶対がんだわーと思いフードとサプリメントを腫瘍対応のものに変更。オゾン注腸も回数を増やす。

 

で、いよいよかかりつけのCT検査。したことにはしたんだけど、これが失敗。ほぼ役にたたなかった。かかりつけの画像診断は提携先の酪農大で行っていて結果が来るのに1ヵ月はかかると言われるし、採材が悪かったのか病理の結果は出ず、診断書には"細胞診の結果として悪性腫瘍疑い"とだけ。

 

かかりつけ医からは"おそらくがん。放射線になると思うから北大に転院して。またあちらでもCT撮ると思うから"と言われる。

 


今回のCTはなんだったのか、、、。聞いても仕方ないことは聞くのはやめた。がんだと確信していたのだから、始めから北大にまわしてもらうべきだった。タイムロスと全身麻酔による負荷と細胞診のあとの痛みと検査の費用総額8万円。痛い。苦笑

 

北大での検査については次の記事へ続く

あとつぎの現在

peeさんなき後、我が家の「愛犬」のポジションを引き継いだハニたん。

↓昨年8月

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↓現在

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ガリガリに痩せこけて保健所からやってきたチワワのおばあさんもまもなく一年。腎数値が安定して一安心と思いきや、今度はお鼻の腫瘍がみつかりました。けっこう元気なのが幸いです。

 

 

あれから一年

 

peeさん(享年15歳)、早いもので虹の橋を渡ってもう一年に。

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お写真は2019年で13歳。

明るくてサバサバした性格だったのでおそらく振り返ることなく、あちらで元気に楽しく暮らしていることでしょう。

生まれ変わって帰ってきてほしいけど、ワタシが仔犬を飼うことはもうないからなぁ(^_^;)おばあさん犬になって、いつかまた戻ってきてくれるといいな。

 

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こちらは2017年。胃のポリープのせいで通過障害を起こしてしまい、酪農大でオペしたあと。このあとから膵炎を繰り返すようになって、いろいろ具合が悪くなってしまった。もっと早く気づいていたらもう少し長く生きられたかも。。と後悔は尽きない。

 

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今年もまた咲きました。