週3回で処方されたパラディアは1月中旬からスタートして32回が終了。食欲がなさすぎてのめない日もあったものの思ったより続いた。えらいえらい。
元気だったときは3.75kgあった体重も現在2.4kg。すっかりガリガリで悪液質っぽい。脳腫瘍によるフラつきがひどくて起きていられないことも増え、調子の良い日でも自力で立ち上がるのはもう無理。すっかりフレイルも超えてしまった。
現在の体調は回復の見込みが薄い。攻めの薬はこのへんで終了かな。
ということで、以下振り返り。
パラディア錠15(オレンジ)を1回1/2錠、週3回。(開始時体重3.2kg)
愛犬は薬に対する検疫がキビしくて内服は至難の業💦投薬用オヤツで絡んでも咀嚼して吐き出すツワモノさんである。
検疫を突破するために毎回グローブとマスクを装着の上、パラディアをハサミで細かくカット。一番小さなカプセルに分割していれ、少し水でふやかし口あたりを良くしてからゴハン一口分に紛れ込ませ手皿で与える。(他の薬も同様。毎食カプセル4〜5個作成。ここまでしないと飲んでくれない。いやーほんと大変。苦)
パラディアの有害事象でもっとも多いのが食欲不振。食餌の減り具合によっては使用を中止する必要もある。
ウチの食欲不振に関しては今に始まったことではなくて、パラディアのせいというよりは脳圧があがってうけつけないとか、鼻グズや痰で苦しくて食べるどころじゃないとかそんな雰囲気。
しかしついに体重2割減。体調不良をおしてまで使い続けるような年齢でもなければ、体力もない。中止の決断に至る。
また、食欲不振以外でパラディアが関与していそうなのは肉球や鼻の脱色、足の冷え(びっくりするくらい冷たくなる)。
血液検査はもうしていないのでその辺りについては不明。肝機能・腎機能とももともと数値は高い。
で、肝心の効果はというと。
腫瘍が栄養を取り込めないようにする薬なので、使ったからと言って今日明日の体調がよくなるようなものではないし、大抵の場合は劇的に小さくなるわけでもなさそう。
かかりつけの先生は、"未だ鼻血が出ないってことはやっぱりパラディアが効いてるねー"と評価。
昨年12月にごくごく少量の鼻血→今年1月にCTで再増大を確認してパラディア開始。以来現在まで、鼻水はグズグズしてるものの鼻血はみていない。
CTはもう撮れないため大きさの確認はできないし、脳腫瘍のせいか体調はますます悪くなっているので手応えとしてはいまひとつだけど、ウチの場合は効いていたと言っていいんだろーなー。
ウチにとっての分子標的薬の目的は寛解を期待するわけではなく、進行をおさえることで痛みを最小限にすること。骨溶かされたら痛いからね、十分目的は果たしてくれたと思いたい。
ただ、それを止めたということは、そう遠くないうちに鼻血や骨の痛みなどが出てくる可能性がある。全身状態がよくないんだから腫瘍にも栄養がいかなければいいのになー。
分子標的薬とはいえ始めるかどうかについては悩んだけど、ウチの場合は使ってよかったというのが結論。
そうこうしているうちに脳腫瘍の症状が強くなってきたしね、たった3ヶ月だったけど2つの疾患の足並みを揃えるにはちょうどよかったのかもしれない。
たらればを言えば、脳腫瘍で緩和照射ではなく標準治療を選んでいたらどーなっていただろう?とかいろいろキリがない。苦笑
まったく食べなくなる日ももう近そうなので、あとは一日一日を大切に過ごすしかないね。
北海道の桜の開花は5月。さすがに今年は無理だろーなーということで去年のお写真