1のつづき。
ウチの場合の選択肢は
1.分子標的薬 パラディア
2.放射線治療(緩和)
3.電気化学療法
4.緩和治療
1はいつでも始められる。2日に1回(週3回)のペースでのみ続ける。耐性がついて効かなくなったり、蓄積的に消化管がダメージを受けるので食欲低下で休薬、減薬或いは終了。
かかりつけ医曰く「たいていのコは半年くらいいける。たまに2〜3ヶ月くらいでパタっと食べられなくなるコもいる。変化が感じられる(要は腫瘍が小さくなる)までには1ヶ月くらい」。
2放射線治療はこちらの決断もさることながら大学病院次第。"けっこう混んでるらしくてこの間も急患は入れなかったんだよねー"と先生。連絡してもらったところウチは2週間以上先(1月末)の受診予約となった。
実際に放射線治療を受けるとなれば通院ストレスと麻酔のダメージ、そして副作用は避けられない。ウチは前回も治療終了後に嘔吐と下痢といった膵炎様の症状があった。(精査していないけど。照射部位が鼻だけに今回も口内炎は免れないだろーし、3回目ゆえ今度こそ目や脳に、前の2回の晩発障害もそろそろでてくるかもしれない。
いずれにせよ、成長している腫瘍を2週間ただ手をこまねいて待ってるわけにもいかないので、さっそくパラディアを開始してみる。まぁもし食欲が落ちたらやめればいい。
ちなみに、とある動物病院のサイトにはパラディアについて「放射線障害を助長する可能性があり、放射線療法との併用には注意が必要」と書かれている。
一方、以前大学病院の先生にパラディアとの併用について尋ねたときには「放射線治療後は必ずまた腫瘍がおおきくなるから、そのときのためにパラディアは取っておいたほうがいい」と言われた。できないとか、リスクについては言及されていない。まだわからないことが多いのかな。
なので、もし放射線治療を受けることにした場合は、その時点でパラディアはやめることにする。(放射線治療は型を作ったりプランを作成したりで開始まで1週間程かかる)
3は初めて聞いた治療法。静脈にブレオマイシンを、腫瘍にシスプラチンを直接注射して電気を流すらしい。今回は愛犬の腫瘍が鼻腔の奥で注射針が届きそうもないことから除外。(そもそもCKDにシスプラチンはないか)
4はちょっと置いておいて、ひとまず1か2かで検討中。
現状、鼻詰まりと鼻水がひどくて、嚥下の力が落ちているせいか鼻への逆流もみられる。痛みのせいか鼻を擦り付けたり、夜中にウロウロすることも増えていて、少しでも早くラクにしてあげたいというのが飼い主の希望。(できる限りの対処療法はしている)
おまけにウチの場合は投薬ストレスが大きいので、むしろ緩和照射週1×4回受けるほうが負担が少ないかもしれない(し、むしろ負担かもしれない。副作用はやってみないとわからない。苦)
照射後1週間くらい辛い副作用を我慢してもらって、その後ラクに過ごすほーがいいんじゃないか?と思う。
ただ問題は"放射線治療の効果で腫瘍が小さくなるまでには2〜3ヶ月はかかるということなんだな…※
言い換えると、3ヶ月後に生きていないと頑張ってもらう意味がなくなってしまう。
鼻の腫瘍だけが問題ではないウチの犬の場合は難しいかなー。
↑生きています
※参考)動物の腫瘍インフォメーションシート
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/content/files/department/oncology/HUVTH-6.pdf