sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

処方ミスと責任と信頼と

昨日の日医工の続き。

我が家は、動物病院から処方される薬は分割しないでシートのままもらうことにしている。

動物病院でシートから出されてしまうと今回のように自主回収があったとき処方された薬がどこの製薬会社のものかわからないし、もし薬が間違っていてもわからないから。

去年のことだけど。

かかりつけで"フロセミド20㎎を1回につき1/2錠"と処方されていた時、2回目にもらったフロセミドが40㎎になっていた。

数字以外にシートの色も赤とオレンジで違うから一目で気づいたけど、もしこれが病院で分割されていたらさすがにわからなかったなぁ。飲んだところでいつも以上にオシッコがいっきにたくさん出るだけ。で、気づかず続ければダメージも20㎎よりは早く訪れる→ただでさえ残り短い寿命はさらに縮む。となる。

何かあったとき最終的に困るのはウチの犬と家族とワタシ。人(病院)の責任にしたくないからこそ100%おまかせにはしないことにしている。

 

またあまり大きな声ではいえないけど、薬に精通している動物病院・獣医師は多くないと思っている。

なにせ獣医師はやらなきゃいけないことが多すぎる。たった6年間の学部時代に牛馬豚めん羊うずら犬猫etc.までお勉強。卒後、小動物専門になっても犬猫の総合診療科。オペや処置はもちろん採血も注射も抜歯もする。レントゲンも撮るし顕微鏡も覗くし検査もする。朝から晩まで臨床、入院さんがいれば夜中も気が抜けない上、開業していれば一経営者でもある。さらに熱心な人は学会出たり講演したり獣医師会活動したり。(よく倒れないわ。笑)

それに何より薬剤師のチェックが入らない。(費用を考えれば仕方ないけど)  動物看護師は数量は確認してくれても知識の面ではダブルチェックにはならない。

治療や薬に関する情報のアップデートは医療職にとっては当然だけど、専門領域をもたずに全科で全責任を負って完璧にやりこなす-そんな獣医師がいたらぜひお世話になりたい。

 

そんなわけで専門性を重要視していたら、この15年で訪れた動物病院は25軒、獣医師は50人をはるかに超えいた。25軒分の口コミがかける。笑 素晴らしい先生もいたけど、嫌な先生もいたし誤診もけっこうあったなぁ。(とはいえ人間の医者よりはいい人多し)

 

こう書くと獣医師をディスってるみたいだけど、ワタシが世の中でもっとも尊敬している職業は獣医師。問診不可能で治療にも非協力的、症状を隠すうえ終いには噛み付いてきたりもする動物さんたちを嫌な顔一つせず・・いや、ときどきしながら(人間だもの。みつを)治療してくれる。困った飼い主もいるし、文句言われることも多いのにね。ある意味小児科を上回る大変さだと思う。

だから先生にも看護師さんにもどんなに感謝してもしたりない。必要以上の責任までは感じてほしくないからこそ、こちらも責任や義務は放棄しない。

"全面的に信頼しているからおまかせ"って言うのは聞こえはいいけどすごい違和感なんだな。でもそういう人のほうが多い気がしてどうも馴染めない。(動物病院の待合室にいるおしゃべりさんほど苦手なものはない。その点ではソーシャルディスタンス万歳)

f:id:sapporo_wan:20210308123235j:image

↑2年前の美犬さん。このコートは何年着まわしているのだろう。笑