sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

チワワ年齢詐称疑惑

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↑はしゃいであちこちに入り込み、はさまるチワワ

 

家族になってまもなく2ヶ月になる保護犬チワワのハニ。

我が家に来た当日はサークルの中で6時間以上一度も座ることなくウロウロ。その後も座る→ウロウロを繰り返し、よーやく寝たのは深夜2時過ぎ。

その後もとにかく落ち着きがなく、最初のメディカルチェックでは甲状腺機能亢進症を疑ってT4の数値をみた。結果は正常範囲内。

甲状腺に問題はないのはいいんだけど、10歳を過ぎた老犬でここまで落ち着きがないのはいくらチワワといっても妙ではないだろーか。腎機能も落ちてきているし目も頭も白いので、かかりつけの先生からは初見で"12歳くらいかなー"と言われたのに。笑(まだまだ口に触れると怒っていた頃で、歯は見れていなかった)

 

ちなみに鍼の先生は"7歳くらい?"と言っていた。歯も抜けていなかったし、そのくらいが妥当かもしれない。

 

見た目は大人、心は子ども。どっかの名探偵か?笑

 

ウンチのときは決まって高速回転。終わると後ろ脚で砂かけをしてハイテンションで走り回る。初代チワワのすーさんもウンチの前後はウッキウキだったなぁ。

 

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↑最近はときどきソファでも寝る

 

 

 

 

 

動物病院の専門性

ワタシの初めての保護犬bee子。当時推定9歳。

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bee子を札幌市動物管理センター福移支所から引き出した帰り道、peeコのかかりつけがちょうどお休みだったので愛護ボラの先輩から教えてもらった北区の動物病院へ立ち寄り、ひと通りのメディカルチェックを済ませて帰宅。

家には先住犬peeコがいる。バックグラウンドが不明な保護犬は当分隔離が必要とはいえ、都合の良い部屋もなく結局リビングでサークルに入ってもらった。

で、これが甘かった。苦笑

ある日帰宅するとbee子がpeeコと並んでソファで寝ていてびっくり。扉を閉め忘れたかな?ともう一度サークルに入れると、ほぼ垂直跳びでらくらく脱走。bee子、キャバリアながら素晴らしい身体能力の持ち主だった。

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手前がbee子、奥がpeeコ。

 

我が家に来て3〜4日目くらいの出来事。とくに気になる様子もないし仲良くしているし、まぁいいかとなし崩し的に隔離解除。(まさにダメなパターン。苦笑)そして問題は2週間を過ぎた頃に起きた。

beeコがやたらとカラダを掻き始めたので再び北区の動物病院へ。特に原因は見つからない。プレドニゾロンを処方されひとまず様子見となる。

症状は改善しないままそのうちpeeコまで掻き始めたので2匹で受診。検査してもやはり何もみつからず。再びステロイドを処方されてますます悪化。これはダメだとようやく気づいた。

当時札幌で1軒しかなかった皮膚科を専門とする先生の病院を予約しながら、予約日まで数日あったのでひとまず近所の動物病院を受診。そこでもダニは出ず。初めての病院だったけどとても感じが良く聡明そうな女性の先生。皮膚科は日常的に通院するには遠すぎたので、事情を伝え皮膚科受診後の診療はこちらに引き継いでもらうことで話がついた。

後日、待ちに待った皮膚科受診。ひと目見るなり「あー疥癬(かいせん)だね」と先生。その後顕微鏡で確認して確定診断。検査で皮膚の表面を採取するんだけど、ヒゼンダニが潜んでいるのは角質層の下なので取り方と取る部位にもコツがあるらしい。

 

その後、ワタシにも疥癬トンネルができるという困難に見舞われるも適切な対処と処置で全員完治。笑

 

やっぱりオールマイティな動物病院の診療には限界がある、と痛感したのはこのときだった。ホームドクターはとても大事だけど、"状態が改善しない"ましてや"悪化した"ときは迷わずセカンドオピニオンを求めないと、最悪の場合取り返しがつかなくなる。

その後ワタシの度重なる引っ越しや専門性を求めた結果、現在までに訪れた動物病院は約30軒、獣医師の数だと80人くらい。大変お世話になりました。

 

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並べて撮ってみた。笑 まだまだある。

保護犬の医療費(我が家の愛犬 始めの2ヶ月)

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↑保健所時代のハニさん

 

8月2日に我が家にやってきたチワワのハニさん。体調を整えながら今日まで

・メディカルチェック

・畜犬登録

・シャンプー3回、爪切り・耳掃除・肛門腺絞りを2回

・歯科処置(麻酔下でスケーリング、ポリッシング)

・体重増(引き取り当初2.5kg→3.48kg)

これらすべてをクリアして、本日とうとう混合ワクチン(5種)完了。アナフィラキシーなし、夜の時点でもアレルギー反応なし。

これでようやく普通の生活がスタートできる。(抗体がつくまで庭を出るお散歩はおあずけだけど)

 

検査で見つかった既往歴は気管虚脱、パテラ、鼠径ヘルニア、CKD(慢性腎不全)ステージⅡ。すべて体質と年齢的なものなので経過観察。CKDは3ヶ月毎に検査予定。

驚いたのは子宮がなかったこと。ただナゼか腰を触るとしっぽをよける。まさか卵巣のこしてないだろーねぇ?一抹の不安。

 

今後の最大の課題は歯磨き。歯ブラシを使える日なんてくるんだろーか。笑 道のりは遠ーい。

練習の甲斐あって嫌なことも少しずつ受け入れてくれるようになってきた。しかし、顔を拭いたり服を着せるときにも歯をあててこなくなったねーと家族で喜んでいたのも束の間。今日は看護師さんにガウっとしてしまいガッカリ^_^; 頑張ろうチワワ。

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【病院受診1回目】

採血、CBC、生化学、T4、フィラリア(抗原)、

爪切り、足裏、肛門腺、外耳処置、抗生剤(歯科)

16,170円

便検査(院内) 1,100円

便検査(下痢パネル)  16,335円

 

【受診2回目】

レントゲン、腹部エコー、尿検査、膀胱穿刺、鎮静処置、

毛玉取り

18,150円

 

【受診3回目】

採血、CBC、GFR、生化学

6,710円

 

【受診4回目】

歯科処置

(側管注射、皮下注射、セレニア、v点滴注射、採血、生化学、GFR、留置針設置、スケーリング、ポリッシング、レントゲン、全身麻酔管理)

39,160円

 

【受診5回目】

ワクチン(5種)、足裏カット ※爪切り、肛門腺絞り、耳掃除はサービスでついてくる

8,250円

 

5回の受診、検査、処置含めて 合計 105,875円

 

このほか統合医療

オゾン注腸・鍼治療 1回

5,280円

漢方薬(人参養栄湯、四逆散、小建中湯、五苓散)

peeさん遺品 0円

 

原資はこちら

「peeさんから仕送りーシニア期のペット保険は重要」

https://sapporo-wanlife.hatenablog.com/entry/2021/09/07/221631

 

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↑現在のハニさん。すっかりツヤツヤ

チワワ、家をまもる

"この子はここに来てから一度も吠えたことはないですー" 保健所の職員さんからお墨付きをいただいていたハニさん。

我が家に来てからというもの2週間くらいは毎日のようにワオーンと遠吠え(もうしない)、現在も毎朝ゴハンの前はキューンと甘えた声で鳴いてしまう。

そして昨日新たに判明したのは、来客に対してバウっ!バウっ!とのど太い声で吠えるということ。

なんと家をまもるつもりらしい。笑

 

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↑初めての敵(久々に訪れた妹)の手をペロペロ舐める→吠える を繰り返すハニさん。しっぽはブンブン。攻撃力は0

 

これまでも動物病院や、ホームセンターへは一緒に買い物に行き様子を観察してきた。一切吠えることはなかったんだけど、やはり家は別らしい。すっかり自分の家だもんね。もっと早く来客に慣らしておけたら違っただろうなぁ。こんなところにもコロナの影響が出てしまった。

 

保健所から引き取った他の犬たちもそうだったけど引き取りっコたちは保健所と家、そして最初と落ち着いてきた頃とではその様子は全く異なるし、むしろそれが普通。

ハニさんにいたっては、保健所にいたときや我が家にきた当初は嫌なことは全力で抵抗して歯をあててきたけど、今ではそんなことは一切なし。噛む必要はないと気づいてくれたらしい。

 

ワタシの場合は運がいいのか、引き取った犬にそれほど困ったと感じたことはない。(beeさんの異食症には手を焼いたけど一番困っていたのはきっとbeeさん自身。なんとかしてあげたかった)

それより環境に順応しようと頑張っている様子は子犬から育てるのと同じように愛情を感じさせてくれるし、シニアは賢いなぁと感心させられることのほうが多い。何より日々いろんな発見があって楽しい。

 

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手前の薄汚れた白いカタマリは丸めた軍手。笑 唯一のお気に入りで毎日振り回す。オモチャには見向きもしてくれない

 

 

ペットショップで売られる犬の背景(繁殖業者のこと)

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5年前のお写真をgoogle さんが勧めてきた。笑

左はチワワのすーさん(現在お空組。旭川あにまある出身)、右はpeeさん(現在お空組)本日2回目の月命日を迎えた。

 

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peeさん 享年15歳。札幌市内のペットショップからやってきた。生まれは富良野の大規模繁殖場。当時は2〜300頭もの犬がいると言われていた。

犬舎名は northland shimaya.jp

キャバリア、ダックス、ミニチュアシュナウザーパピヨンシーズーマルチーズミニチュアピンシャーシェルティ、ボーダーコリーなどなど。なんでもありの典型的なパピーミル(子犬繁殖工場)。

 

専門学校の犬のトリミングの授業でモデル犬が不足しているのは今も昔も変わらず。今はSNSで拡散してカットモデル犬を募ることもできるけど、ワタシが情報収集していた当時(10数年前)は繁殖業者から犬を借りてきていたので、学校の卒業生や関係者からpeeさんの犬舎の話は容易に入手できた。

"年をとった夫婦が経営している"

"実習で犬舎に行ったら病気の犬がいっぱい"

"借りてきた犬はダニだらけ"

その評判を裏付けるように、peeさんにはアカラス(イヌニキビダニ)という母犬から伝染るダニがいてずいぶん苦労したし、生後半年で遺伝しやすいと言われるパテラ(膝蓋骨脱臼)を発症した。

 

でもこんな話はpeeさんの犬舎に限ったことではない。実際を確かめるためshimaya含め何軒か繁殖業者や犬の引き取り屋といわれるところを覗きに行った。だいたいはケージを3段くらい積み重ねて、糞尿だらけ。被毛はぼろぼろで爪は伸び放題。家庭犬とは大違い。トリミング後らしきshimaya の犬はキレイにされていたけど、地面に足をつけることすらできずにブルブル震えていた。

病気になっても治療されることなく、ヒートのたびに出産させられてボロボロになり、産めなくなると適当に処分される繁殖犬たち。その存在を、可愛らしい子犬だけを陳列して販売するペットショップ(生体展示販売)が覆い隠しているのは、ちょっとした知識と想像力があればわかることだったけど、、→

 

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↑10年前、廃業した繁殖業者の犬たち。既に保健所が入ったあとなのでずいぶんキレイになっている。(ここの繁殖業のおじいさんは、どの犬がどれだかわかんないから血統書もわからん。と言っていた。笑)

 

→もう少し掘り下げて情報を集めると、今回の長野県松本市の繁殖業者※のように無麻酔で帝王切開という話や、不要になった犬は頚を捻るとか冷蔵庫にいれる(当然死ぬ)とか、ペットショップでも体調の悪い子犬はバックヤードのダンボールに入れておいておく(やがて死ぬ)とかそんな耳を疑いたくなる話も元繁殖業やペットショップ勤務の人からは聞こえてきた。

そして、こうした話を教えてくれた人たちからは口を揃えて"繁殖業の裏には怖い人たちがついているから気をつけて"と言われるのがお約束だった。いまはどうなんだろう?

 

遺伝病や遺伝しやすい病気のこともそう。病気を発症した犬を繁殖につかってはいけない、と愛犬家の繁殖に関する本には必ず書かれているけど、そんな常識は繁殖業者にとっては非常識。パテラや弁膜症はもちろん、ダックスやプードルに多い遺伝病のPRAなんかも普通に繁殖して売られていた。おそらく今もさほど変わっていないだろう。

繁殖業やペットショップの人は本当に犬が好きで仕事をしているわけじゃない、ただの飯のタネなんだなぁと痛感させられた。(むしろ好きだと続けられない仕事なんだな)

 

なので現在、"生体展示販売するペットショップが保護犬猫の里親募集も行い、いかにも愛護を装う様子"や、今日も札幌の片隅で行われている"ペットショップの業団が繁殖リタイア犬の「里親探しイベント」をさも愛護風に開催している"のが全く受け入れられない。笑

時代は確実に良いほうに変わっている。でも、生体展示販売と保護犬里親探しの同時進行には違和感しかない。

世論に推されて変わりつつある法律と商慣習のせめぎあい。過渡期なんだろーけど、その影で"愛護っぽい雰囲気"を利用しながら儲けている奴がいることにも気づいてほしい。

まぁ我が家の犬さえ安く手に入れられれば他の犬猫はどうでもいい、という人には関係ない話だけど。

 

一方、法改正によって廃業や規模縮小となる繁殖業者のリタイア犬の受け入れ先は必要。この辺りをどう区別するかは問題。

 

peeさんはワタシの動物愛護の先生だった。いろんなことを教えてくれたし、おかげで大事なつながりもできた。かけがえのないパートナー。

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※参考)信毎WEB より

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021091400061

(以下、記録のため転載)

【独自】麻酔せずに犬を帝王切開か 松本の事業所の劣悪環境飼育問題

2021/09/14 08:04 長野県 社会

松本市内の犬の販売事業所が劣悪な環境で犬を飼育していたとして動物愛護法違反の疑いで松本署の家宅捜索を受けた問題を巡り、経緯に詳しい獣医師が13日までに信濃毎日新聞の取材に応じ、事業所の代表者が犬に麻酔をかけずに帝王切開していた疑いがあると複数の元従業員らから聞いたと明らかにした。

ドライブベッド

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3年くらい前にpeeさんに購入したドライブベッド。

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あまりお気に召さないようでほとんど使っていなかったんだけど、最期の一年くらいは通院のたびにここで寝てくれた。

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現在

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ハニさん、お試しでリビングに置いておいたら入り込むようになった。

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ときに荒ぶる。

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そして寝る。

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すやすや

 

 

 

 

 

 

復活チワワ

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日曜の歯科処置後の体調不良から火曜には完全復活したハニさん。心配していた咳も落ち着いた。

調子の悪さが完全に抜けるまで丸一日かかった。peeさんのときはこんなにかからなかった気がするなぁ。肝臓と腎臓がイマイチだと代謝に影響してくるので、もちろん病院ではそのあたりを考慮して麻酔薬を選んでくれているけどやっぱりいろいろある。

ハニさん、我が家に連れてきた当初からくしゃみ連発、頻繁に逆くしゃみでブーブー。口からは使い古した雑巾のよーな臭い(ごめんよ笑)。そしてその口の中は見せてくれないので謎のまま処置の日を待つこと1ヶ月。

そんなわけで相当数の歯を抜くことを覚悟していたし、最悪の場合はすでに穴(口腔鼻腔瘻)があいていたり、骨がとけてきてたりするんじゃないかとヒヤヒヤしていた。

それがスケーリングとポリッシングで済んだなんて。笑 ちなみに口のすごい悪臭もウソみたいに消えた。

肝臓はともかく、腎臓については歳とともに機能が落ちていくだけでよくなることはないだけに、今後も麻酔が必要な場合は心配がついてまわる。

何はともあれ今できてよかった^_^;

昨日から本格的に歯磨きの練習開始。顔や口に触られる練習は始めていたので、予想していたよりできてしまった。(お写真を撮る余裕はございませんでした) 

さすが天才チワワ。