sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

動物さんの放射線治療についてのメモ

f:id:sapporo_wan:20230609133353j:image
↑まさかまた通うことになるとは思わなかった動物医療センター💦

 

お世話になっている大学病院の場合、高精度放射線治療は3通り。

(2023年6月時点、ワタシの理解で要約)

◆定位照射(SRT)
腫瘍が小さい場合などに適応され連続3日間で終了。
前回のウチはこれ。一年前に鼻腺癌ステージⅠの診断をうけて3日間照射。鼻への照射のため口内炎ができたことで食欲消失や、麻酔の副作用で消化器症状が出て治療後2週間は大変だったけどその後すこぶる快調。(ウチはやってよかった) 今回はこの鼻腺癌の再増大を疑って受診。ありがたいことに再発していなかった。

 

◆標準分割照射
ある程度腫瘍が大きくなっている場合に行われ、平日の5日間×4週の20回、最低でも15回照射。途中体調が悪化し、放射線治療の継続が困難になった場合は1週あけて再開。(ただし治療間隔があきすぎ、トータルで2ヶ月を超えるような場合は放射線の効果が落ちることがわかっている)
今回ウチの場合は腫瘍が大きいため20回照射を提案された。

 

上記2つが根治的とされていて放射線治療の最大限の効果を目指すプラン。ちなみにここでいう根治は"再発しない"という意味ではない。先生曰く「必ずまた大きくなります」。(呪文のような言葉はけっこうダメージが残る。苦笑)

定位照射と標準分割照射、どちらが適合するかについては獣医師の判断による。

 

◆緩和照射
最後の砦。腫瘍が進行していて予後が悪い場合や、状態が悪かったりなど根治的照射を完遂するのが困難な場合の選択肢。名前の通りあくまで緩和(消失させるためではなく、小さくするため)。身体への負担を最低限に抑えるためトータルの線量は少なめ。週1回で計4回。

 

その他の確認事項

・途中でプランの変更は不可。(線量が違うので)

・通院か入院かは選択可能。

・治療を依頼してから放射線治療開始までには1〜2週間が必要。(治療プラン、型を作るなどの準備がある)

・全身状態が麻酔がかけられないレベルの場合は実施不可。すでに開始している場合は治療休止もしくは中止。

・SRT(3日間)は再び腫瘍が大きくなった場合に再度放射線治療を実施することが可能だが、緩和照射の場合は一度のみ。※2023.07.03追記

 

 

*正確な情報は大学のサイトへ

放射線治療を受けられる飼い主様へ(2017補足資料)

https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/department/radiotherapy/report2017/

◆動物の腫瘍インフォメーションシート⑥

https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/VMTH/content/files/department/oncology/HUVTH-6.pdf 

 

※治療に関するデータや費用の目安なども書かれていて大変わかりやすいです