sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

カルトロフェン・ベット1回目

僧帽弁閉鎖不全に伴う心肥大が原因で気管支炎も起こしていて、毎日咳に悩まされるpeeさん&飼い主。

キャバリアさんですしね、心臓が小さくならない限りどーしよーもないことはわかっている。ついに、かかりつけ医から出されたのはブトルファノール(非麻薬性鎮咳薬)。要は鎮静化でぼーっとさせる。そこそこしっかり効く痛み止めでもある。咳が止まらなくて苦しい、眠れないとかのときは仕方ないけど、peeさんそんなときでも"うまうま"(とりささみと冬虫夏草のサプリ)とマッサージでほぼクリアできるし、まだ日常的に使うほどではない。ということで、セカンドオピニオンに行くことに決めました。

 

ウチからはちょっと遠い西の方角の動物病院へ。こちらの院長先生、開院される前は心臓の患畜さんが多く集まるM先生のところにいたらしい。札幌には循環器認定医が少なくてそれもたいてい“まずは預かり検査します”と言われるんだけど、peeさんの心臓に対してはかかりつけ医がほぼ全ての出来ることをしてくれている。今回は咳に対する対処療法のバリエーションを求めていることから、弁膜症の症例を数多く診ていて、なおかつお話も処置も的確で素早いと評判の先生を選んだ。

 

選択は大正解。 期待していた展開になった。笑

フロセミド(心臓小さくする)→クレアチニン↑で中止
テオフィリン→規定の半量でも興奮気味(中毒)
ステロイド→興奮

これらがダメだったことを説明して「じゃあこれ使ってみませんか?」と提案されたのは[カルトロフェン・ベット]。これは初めて。

「本来は関節炎の治療に使うんだけど気管虚脱にも使うことがある。このこの場合は本物の気管虚脱というよりは心臓肥大によるものだと思うけど気管支をしっかりさせることで咳の改善も期待できるかも。週一で4回皮下注射。早ければ2回目から変化がみられる。」とのこと。

愛犬、ここのところ変形性関節炎も加速度つけて進行しているのでもしこれが効いてくれたら一石二鳥!と飼い主うんうんふたつ返事で同意。

 

おまけにこの薬、新生血管を阻害する効果にも期待。腫瘍はないはずだけどいいことだらけじゃないか。(めちゃ単純)

まれに胃腸障害くらいで心配な副作用は特にないとのことだったけど人間ではポリ硫酸ペントサンナトリウムとして抗凝固剤で使われているので、かかりつけで採血するときには気をつけないといけません。

(人間ではほかに間質性膀胱炎治療。なんとムコ多糖症による関節治療の可能性もあるらしく臨床試験が行われてるとのこと。なんとチワワやトイプードルにいるんじゃないかと言われてるエーラス・ダンロスにも)

 

[memo]

カルトロフェン・ベット(ポリ硫酸ペントサンナトリウム)

製品パンフレット

ttps://www.ds-vet.jp/product/cartrophenvet/pamphlet/pamphlet_a.pdf

↑頭にhを足す

 

・プロテオグリカン生合成促進

・タンパク分解酵素活性阻害作用

ヒアルロン酸合成促進

血栓溶解作用