sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

動物の「5つの自由」

愛護団体でボラをしていたときは、恐らく短期間ではなかったであろうネグレクト(飼育放棄)の末に保健所や団体にやってくるコたちをたびたび目にすることがあった。

腫瘍が自壊するほどの痛々しい状態とか、おどろいたのは交通事故にあったからと保健所に持ち込まれたり(なんと飼い主自身によって)。ウチのコ達のように肋骨が浮き出るほど痩せ細っていたり歳をとったりしてクタクタで捨てられるのは珍しくなかった(未だに) 。

これまで一緒に生活しておきながらいったいどれだけ苦しい状態のまま放置されていたんだろ?この仕打ちはないわー、と何度思ったかわからない。"それでも人間か?と疑いたくなるような人が世の中にはけっこういる"ということも愛護団体で学んだ。

 

自分の周囲には存在しない人のことを知れるのは社会勉強としてはありがたいものの、問題はその"人でなし"さん達からようやく解放された動物さん達。愛護団体の皆さんの努力の甲斐あって今では助かる命は劇的に増えているけれど、当時は年間30万匹殺処分と言われていた時代。引き取り希望者は今みたいに多くはなかったため救い切れるはずもなく、"無責任に捨てないで"という呼びかけが主流だった。

 

しかし個人的には"どうせ捨てるならもっと早く捨ててくれー"(そもそも飼うな、なんだけど)と思っていた。

 

命あることはもちろん大事だけど、飼い殺し状態で痛みや苦しみが長引くくらいなら眠らせたほうがましかもしれない。運良く助けられるなら早いに越したことはない。ずっとそう思っていた。

 

5つの自由

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環境省より

 

現在札幌市は殺処分0を更新中。ペットショップではなく、保健所や愛護団体からの譲り受けを希望する人もかなり増えてきた。

 

せっかく世の中がここまで進んだのだから、大事にできない人からは動物さん達を早々に手放させて、ついでに今後一切動物と暮らせないようにするシステムが構築されないものかなぁ。

 

 

何より「5つの自由」とかけ離れた環境で生かされる代表といえば繁殖犬。生体展示販売と子犬繁殖工場を無くすことは不可欠。

また盲導犬にも「5つの自由」はない。暑い真夏でも通気性の悪い服を着せられ、混み合った地下鉄で足を踏まれても声ひとつあげられない。少し前だけど、友人が、ユーザーに盲導犬が殴られているのを見かけたこともあった。みんながみんな不幸な目にあっているとは言えないけれど、どう考えても「5つの自由」はない。早いところロボットが実用化されないかなぁ。