sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

がんは温める、を考える

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マタギを彷彿とさせる真冬の散歩着。今シーズンも活躍中

 

ロングコートとはいえメキシコ原産のチワワに氷点下の散歩は酷というもの💦なんと上着の下には裏ボアトレーナーなど重ね着2枚と腹巻きを着用中。(にも関わらず震えが止まらないので即帰宅)

布団とかふかふかのマットにはよくダイブするので、遊びゴコロがないわけではない。でも雪ではしゃぐ気配は微塵も感じられない。未だに外はちょっと怖いみたいだし、寒さでますます気持ちが萎えるんだなきっと。 

そんなわけで、−5℃を下回るときはどなた様かの凍った黄色いお手紙を手短に読んだら早々に帰宅することにしている。笑

さて、統合医療界隈でよく聞かれるのが「がんは温めなさい」。温める部位や方法、程度もいろいろあって、クリニックなどで医療行為として行われる温熱療法(ハイパーサーミアなど)もあれば、湯たんぽやカイロで温めるなどいわゆる民間療法を勧めるサイトも多い。

一方、温めることによるリスクもわかってきていて、乳がんの悪性化には温度が関わっていて、がん細胞の増殖にも温度が影響を与えるという報告もある。(*) 

 

そもそもがんは血行性転移だし、血管を増やして栄養を取り込むし。体温を上げればカラダの免疫機能は上がるけど、血流がよくなることでがんのほうにもメリットがあるのは想像がつく。要は温めたことによって変化した環境下でどちらが勝つか、なのか?温める前はがんが勝っていたわけだけど。

ちなみに抗がん剤など治療のタイミングで温熱療法をすると、がんが抗がん剤を取り込みやすくなるとかならないとかいう話もある。なくはないんだろーけど、よくわからない。

また、温めることが大好きな東洋医学も"なんでもかんでも温めなさい"と言っているわけではない。(言っている人もいる) 特にウチみたいな気滞血瘀(きたいけつお)の場合、むやみやたらに温めてしまえば"空焚き"になり焦げついてしまう。まずは気の滞りに対処した上で、脾胃(いわゆる消化機能)を整え、ちゃんとした血をふやすことが欠かせない。

冷えがあるなら温めるのはいいけど、温めればいいってものではなく、がんの進行度やタイミングはもちろん患者さんのそもそもの体質や状況など総合的な判断が必要で、一様に言えるものではないと個人的には思っている。まずは温めてる時間以外、普段何をどーしてるかを改善することが必要だし。(食事と睡眠、運動、ストレス対応など)

 

ということで、愛犬については冷やさない&温めすぎない、をこころがけている。要は保温状態。特に、鼻水くしゃみが増えている今のタイミングは炎症がありそうなので、こんなときは温めすぎない。とはいえウチの場合は鼻だけに、患部を温めるのはそもそも無理ともいう。

 

カラダの免疫システムをかい潜って成長を遂げ、抗がん剤放射線でも完治できないがん細胞がサプリメントでやっつけられるなんてのは幻想かと。実際、藁にもすがりたいけど、そこは冷静に。笑 でも、サプリメントや漢方その他の対処療法でカラダのバランスを調整して、できるだけ気持ちよく過ごせるようにすることは余後に影響するくらいとても大事だと思う。

なかには自然に消えるがんもあるらしいから。ウチもそれだったらいいんだけどなぁ。

 

*参考)国立がん研究センター

乳がんの悪性化に「温度」が寄与することを発見-がんの転移に関わるエクソソームを含めた新たな分子機構の解明にも期待-」

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/20210105/index.html