10歳を過ぎて捨てられていたウチの犬。(保健所で迷子として公示された写真)
外でウロついていたところを捕獲され保健所に入っていた。犬を遺棄できる人間に飼われていただけあって、散歩が普通にできないなど家庭犬としてのしつけはされていなかった。
ようやくお犬サマ中心の家(ウチ。笑)にたどり着いたと思ったら鼻腺癌発覚。極度のビビリが怖い思いをして放射線治療を受け、ようやく安定したところに今度は脳腫瘍。またしても放射線治療。
おそらく本犬も相当がっかりしているに違いない。
こんな小さな犬になぜ度重なる苦難が?苦
などと愚痴りたいところだけど、災難なのはウチの犬に限らず。世の中の捨てられっこ達の多くは身勝手な人間の被害を被り、かなり踏んだり蹴ったりの生涯を送ってきている。愛護の周辺では目や耳を覆いたくなることが少なくない。それを考えればウチの犬は強運の持ち主だと思う。
虐待なんかの場合だと、むしろ捨てられることは命拾いに繋がる。ネグレクトの末ボロボロになったコを見て、どうせならもっと早く捨ててー!と思ったことが何度あったか。
最近の佐呂間町の酪農家の多頭飼育崩壊もそう。牛も100匹を超える犬もガリガリに痩せこけてあんまりだよね。いったいいつからこんなことに?
[Yahoo ニュース]
北海道佐呂間町で犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊が発生 どうぶつ基金が救済活動へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/47cbc74d8ee1ef9be4c17d4f6e6a9c63cbe827b5
画像はYahooニュースより転載
佐呂間は虐待は明るみに出るのが遅くなればなるほど犠牲が増えるという典型。
本当に人間ってどーしよーもないと思う。
(しかし救うのも人間で、素晴らしい人も尊敬できる人もたくさんいる)
どーしよーもない人間と言えば。最近SNSから火がついた、神事の名を借りた三重県桑名市の馬虐待祭り。(多度大社の上げ馬、ともいう)
以前から問題を指摘されてきたにも関わらず全く改善されず。今年もサラブレッドが骨折させられ、死に至らしめられた。
昔々の話は知らないけど、今は祭りだなんだと言って動物を犠牲にしていい時代ではない。
そもそも客寄せのためにサラブレッドを使い始めたり、危険な高い壁を無理矢理興奮させて登らせたり、仕舞いには高額な拝観料(大人4,000円らしい。なんのショーですか?笑)を設定したり。
どれも近年のことらしいけど、いったいこれのどこが"神事"なのか。
馬がひっくり返っている写真や殴られ蹴られしている動画も拡散されている。周囲に映っている輩は少なくともワタシには、品良く神事に関わっているようには見えないし、もー見るに耐えない。
[Twitterに拡散された祭りの動画の一部]※殴る蹴るは写っていない、乱痴気騒ぎの様子
https://twitter.com/rip_merzouga/status/1658153575548338176?s=46&t=_RmsQhy9gJBd_LsTEEIlOQ
SNSのなかには、"競走馬の中には引退後に殺処分され、馬肉になる馬もいるのだから上げ馬も変わりない"と言った書き込みも見られる。
でもそれは違うよね。
命を奪われるその直前までどういった扱いを受けてきたか。生きることが動物にとって苦しいだけのものでなかったかがとても重要。
私たちの生活は動物など数多くの命の犠牲の上に成り立っている。だからこそ、粗末に扱うなんてことはあってはならなくて、命への敬意を忘れてはいけない。あえて恐怖を与えたり、取り除けない恐怖に脅かされたまま生かされるなんて、安楽死以上にあってはいけない。
また問題は大元をたどればJRAにも責任がある。また上げ馬を非難する人達からは"生産者さんももっと声をあげてー"と書き込みもあるけど、生産(育成も)は被害者側なの??
一攫千金狙って、大半の馬は潰されるのを知っていながら増やし続けるってワタシにとっては無責任に思えるし、実際犠牲を増やすことに加担しているし。使い捨てが許される時代じゃないんだから。
今が仕組み自体を変える絶好のチャンスでもある。敵にするにはJRAはあまりに巨大だけど、このままでいいわけがない。
とうとう[北海道新聞]にも記事が掲載
三重の「上げ馬神事」でサラブレッド安楽死 馬産地の道内から疑問の声「負担大きすぎる」<デジタル発>
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/861173
画像は北海道新聞より転載