sapporo_wanのブログ

愛犬peeさん(キャバリアキングチャールズスパニエル15歳)の日々の記録

あれから10年

東日本大震災から今日で10年。

周辺に被害はなかったとはいえ、あのときのことはさすがに鮮明に覚えている。ちょうどそれまでとは生き方を変えた年だったんだけど、自分だけじゃなくいろんなことが変わってしまった。

 

自然災害はどうすることもできない。でも、人災はいらない。電気代は多少高くなってもいい。原発もいらない。核のゴミもいらない。

みんなが穏やかに暮らせる未来がいい。

黙祷。

 

sippo

[犬や猫も一緒に避難できる体制を 福島で救助活動をした大網さん]

https://sippo.asahi.com/article/13203221

 

 

 

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あの頃我が家には札幌の動物管理センターから連れてきたbee子さん(享年12歳 推定)も一緒だった。peeさんとそっくりだったこともあって迷わずウチに来てもらった。

上にいるのがbee子さん。中にいるのがpeeさん。とても仲良しだった

シニアの食欲ー心理戦ほか

今日は朝から風がすごかったー。(ウチの一帯は特に風が強い)

天候のせいかpeeさん昨夜から咳やや多し。小さいケフケフから高い音の咳、最近おさまっていた強い咳までいろんな咳のオンパレード。

朝も自分では起きなかったので食欲が心配だったけど、いざ差し出してみると食いつき良し。笑 お薬もスムーズでいつものお薬にプラスして痰の出をよくするムコダインと四逆散を飲ませ様子を見る。

 

現在食欲絶好調のpeeさんだけど、シニアのゴハンは本当に大変。でもかれこれ2年を超えて悩み続けていると、好きなもの探し以外にもコツがみえてくる。

行き着いたのは心理戦。魅力的に演出することの重要性ーたやすく手に入らないものほど魅力的 の法則。笑

例えば、ドライフードなら遊びから始める。我が家の定番は「どっちにはいってる?ゲーム」。両手をグーで差し出す(片方だけドライフード入り) →匂いを嗅がせどっちに入ってるか当たったら褒める →勢いにつられるのかナゼか食べる。無論、外れたらやり直す。

そのほか、いつもと別の場所でドライフードをあげるピクニック風ゴハン

どちらも楽しそうな声かけがポイント。

また、ウェットフードや手作りの場合はとにかく焦らす。ウェットはレンジで温めたものをふーふー冷まし、匂いを嗅がせて焦らす。手作りはお肉を細かく割くなどの最終工程をお顔から近い位置でじっくり匂いを嗅がせながら仕上げる。

どちらもpeeさん、途中から舌をペロペロさせるので「待てだよ〜」と焦らしてさらに気持ちを盛り上げる。

 

具合の悪いときはもちろん無理だけど、「大して食べたくないわぁ」くらいのときはけっこういける。

コツは「食べてくださいよぉ」ではなく、迷いを捨てて「ほぉら食べたいでしょー」と自信を持って挑む。犬を"いま食べなければ!"という気にさせること。

 

また身体の外側から整えることも大事で、基本は歩くこと。身体が動けば内臓も動くので、疲労しない程度に食べる前に散歩、家の中を少し歩かせることも効果的。基本的に動物は動かずエネルギーを使わないままだと食べる必要がなくなってしまうので、多少でも動いてもらう必要がある。(動きもしないでいつまでも食べ続けるのは人間くらい。笑)

歩けないコは抱っこで移動して歩いた気にさせたり、歩いてるみたいに足を動かしてあげるリハビリも効果あり。※股関節だけを無理に動かすのではなく、歩くときと同じように膝や足首も優しく曲げる。抵抗がある場合や痛がるようなら無理はしない

お手軽で簡単なのはツボおし。足三里(膝の下の外側)は刺激すると胃が蠕動運動を始めてしまうというとても便利なツボ。犬にも人にも良い。

ご参考) ttp://okada-animal.com/dog-tubo.html

↑頭にh

※こちらのサイトでは前三里、後三里という名前になっている。(人だとそれぞれ手三里、足三里)

 

人間だって無理矢理食べさせられたら美味しくない。拒食症の患者さんは、家族から食べろ食べろと言われるのがもっとも辛いと言う。少し食べてみてもいいかなーという気持ちの準備が必要で、それは犬も同じ。毎日時間はかかるけど犬と暮らすとはそーいうことだと思うのでよし。笑

 

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4年前。ナゼかこの頃お行儀よく座って食べるのが流行っていた

 

 

 

春は食欲もりもり

昨日は一日を通して食欲もりもり。(おやすみモードからの切り替えに時間がかかるけど、食べ始めると順調。これを今は絶好調とする)

そして今朝は自ら起きてオシッコ→褒美をねだってしまうという快挙。オヤツにもいい勢いで食いついてきた。こんなことは数ヶ月ぶり。冬が終わって春がきたんだねー。食べられるのはうれしいけどちょっとコワイー。

 

人間にとってはこの時期"春眠暁をおぼえず"なんだろーけど、"啓蟄"で虫は蠢いてるわ、草木は芽吹くわ、動物たちは発情するわで大忙し。自然界では一年でもっともパワーを使う時期。(人も季節がよくて寝てしまうだけじゃなく、無自覚に疲れてて起きられないんじゃないかと思う)

 

というわけでこの季節、我が家の高齢犬は要注意で、肝がたかぶって頭に気が上がりすぎないようにしないといけない。ここのところ半夏瀉心湯を飲ませていたけど、今朝は抑肝散加陳皮半夏にしてみた。こんなときは柴胡を使いたい。

 

お昼。飼い主外出中、様子をwebカメラで確認すると普段なら寝ているはずのpeeさん寝床を頻繁に移動。落ち着いて寝ていられない様子だったけど、それもほどなくおさまって就寝。

 

帰宅後も引き続き食欲旺盛。普段なら胃もたれする量を食べてるのにまだ要求してくる。笑 

すごいなー、おばあわん。でもお腹がぐじゅぐじゅいってるよ。夜は半夏瀉心湯に戻そう。

 

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お約束の左から鼻水。この1週間とくに鼻水が多い。余計な水が溢れ出ている。こーいうときは麦門冬湯は使わない

犬のおかあさん

動物病院で飼い主のことを"おかあさん"と呼ぶようになったのはいつからだろう?

peeさんが若かりし頃はどこに行っても"飼い主さん"と呼ばれていたけど、気がつくといまお世話になっている4軒は一軒を除いて全て"おかあさん"だ。(もしやワタシが歳をとったせい?)

以前、犬友達が「(動物病院で)おかあさんって呼ばれたけど、おかあさんになった覚えはない」と言っていたことがあって、以来ずっと心の端っこで"おかあさん"という言葉が気になっている。

個人的には呼び名はどうでもいいんだけど、おかあさんだとしたら子を先に看とらなければならないわけで、気持ちの上でますます先立たれることが割り切れなくなる。

命短いパートナーだからこそ、手塩にかけて育てて最期を看取れるならこの上ない幸せと思える。やっぱりワタシにとっては"最愛のパートナー"がしっくりくる。とはいえ、呼び名がパートナーさんはおかしい。相方さんだと漫才コンビみたいだし。

 

ホームセンターでアルバイトをしている甥っ子が「エサって言うと怒る客がいる」と言っていたけど、そーいう人の思いはきっとおかあさんなんだろう。

 

毎回ちょっとニヤけてしまうのは、かかりつけの動物看護師さんたちが検査のあと、飼い主に犬を戻すときに「○○ちゃん、すごく頑張りましたよー」と言葉をかけること。ホントに頑張ったのか、抑えつけられなす術なしだっただけなのかー笑 実際のところはさておき、最近の動物病院は小児科と変わらない。

 

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ホームセンターでご機嫌な毛むくじゃらの娘。笑 3年前。この頃は買い物のたびにはしゃいでいた (歯並びぐちゃぐちゃなのがよくわかる一枚)

 

処方ミスと責任と信頼と

昨日の日医工の続き。

我が家は、動物病院から処方される薬は分割しないでシートのままもらうことにしている。

動物病院でシートから出されてしまうと今回のように自主回収があったとき処方された薬がどこの製薬会社のものかわからないし、もし薬が間違っていてもわからないから。

去年のことだけど。

かかりつけで"フロセミド20㎎を1回につき1/2錠"と処方されていた時、2回目にもらったフロセミドが40㎎になっていた。

数字以外にシートの色も赤とオレンジで違うから一目で気づいたけど、もしこれが病院で分割されていたらさすがにわからなかったなぁ。飲んだところでいつも以上にオシッコがいっきにたくさん出るだけ。で、気づかず続ければダメージも20㎎よりは早く訪れる→ただでさえ残り短い寿命はさらに縮む。となる。

何かあったとき最終的に困るのはウチの犬と家族とワタシ。人(病院)の責任にしたくないからこそ100%おまかせにはしないことにしている。

 

またあまり大きな声ではいえないけど、薬に精通している動物病院・獣医師は多くないと思っている。

なにせ獣医師はやらなきゃいけないことが多すぎる。たった6年間の学部時代に牛馬豚めん羊うずら犬猫etc.までお勉強。卒後、小動物専門になっても犬猫の総合診療科。オペや処置はもちろん採血も注射も抜歯もする。レントゲンも撮るし顕微鏡も覗くし検査もする。朝から晩まで臨床、入院さんがいれば夜中も気が抜けない上、開業していれば一経営者でもある。さらに熱心な人は学会出たり講演したり獣医師会活動したり。(よく倒れないわ。笑)

それに何より薬剤師のチェックが入らない。(費用を考えれば仕方ないけど)  動物看護師は数量は確認してくれても知識の面ではダブルチェックにはならない。

治療や薬に関する情報のアップデートは医療職にとっては当然だけど、専門領域をもたずに全科で全責任を負って完璧にやりこなす-そんな獣医師がいたらぜひお世話になりたい。

 

そんなわけで専門性を重要視していたら、この15年で訪れた動物病院は25軒、獣医師は50人をはるかに超えいた。25軒分の口コミがかける。笑 素晴らしい先生もいたけど、嫌な先生もいたし誤診もけっこうあったなぁ。(とはいえ人間の医者よりはいい人多し)

 

こう書くと獣医師をディスってるみたいだけど、ワタシが世の中でもっとも尊敬している職業は獣医師。問診不可能で治療にも非協力的、症状を隠すうえ終いには噛み付いてきたりもする動物さんたちを嫌な顔一つせず・・いや、ときどきしながら(人間だもの。みつを)治療してくれる。困った飼い主もいるし、文句言われることも多いのにね。ある意味小児科を上回る大変さだと思う。

だから先生にも看護師さんにもどんなに感謝してもしたりない。必要以上の責任までは感じてほしくないからこそ、こちらも責任や義務は放棄しない。

"全面的に信頼しているからおまかせ"って言うのは聞こえはいいけどすごい違和感なんだな。でもそういう人のほうが多い気がしてどうも馴染めない。(動物病院の待合室にいるおしゃべりさんほど苦手なものはない。その点ではソーシャルディスタンス万歳)

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↑2年前の美犬さん。このコートは何年着まわしているのだろう。笑

 

 

 

日医工の薬

やっぱりジェネリックはダメ?と聞きたくなってしまう日医工のニュース。

 

下記、NHK NEWS WEBより一部転載

ttps://www3.nhk.or.jp/news/

↑h

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75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県
2021年2月26日 4時26分

ジェネリック医薬品大手「日医工」が去年4月から今年1月にかけて合わせて75品目の製品の自主回収を繰り返し、富山県は会社の製造や品質管理の体制に問題があるとして3月にも業務停止命令を出す方針を固めました。

--------------転載ここまで

 

去年4月から今年1月までで自主回収が75品目。イトラコナゾールに睡眠導入剤混入の小林化工ほど重大な過誤はないにせよ75品目とはひどい。

日医工の薬のシートはなんとなく見覚えがある。現在飲ませている薬が問題ないことはわかっているけど、ちょっと時間があったのでストックと回収製品リストも照らし合わせてみた。

 

大当たりはなかったけど、かすったのはテオフィリン。リストにあるのは100㎎。我が家の在庫は200㎎だった。

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内容をみるとテオフィリンの溶出試験のウチ2時間の溶出性が承認規格外で、早く吸収されてしまう可能性があるとのこと。まぁこれなら関係ない。

というのもうちに限らず犬の場合、体重換算で錠剤を割るか粉にして処方されているので、そもそもが徐放剤(ゆっくり溶けて長く効くようにできている)の意味をなしていない。(どうせなら一気に飲ませるより少しずつ、数時間毎に飲ませたほうがいいんじゃない?とか言っちゃう面倒な飼い主。笑)

要は2時間も何もあったもんじゃないということ。

 

ほかにも大興奮してしまうペリアクチン(食欲増進のために処方してもらった第一世代の抗ヒスタミン薬)が日医工だった。回収対象ではないけどなんだかなぁ。1錠で処方されたのに1/4錠で中毒が出てしまうのはpeeさんの代謝が悪いせいだろうけど。スッキリしない。

 

 

我が家のルーティン

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注)生きていますw 高濃度酸素吸いこみ中(閉じ込められることに強いストレスを感じるので酸素室ではなく100均のケースでお顔を覆っている)

 

プラス8℃まであがった昨日までとは打って変わって、今日は日中ですらマイナス4℃。老犬の息の根止める気か?と思うほど寒暖差ありすぎ。

でも気温が上がるときよりは少しラクなのかな。相変わらず寝てばっかりで寝起きもよくないけど、ゴハンは食べられているし咳もそれほどひどくない。

 

我が家には毎朝晩のルーティンがある。

14歳10ヵ月を迎える愛犬はほぼ寝っぱなし。目は開いていてもなかなか起きようとしないので、出っ放しの乾いた舌をシリンジに入れたぬるま湯で潤す→起きる→オシッコ→漢方を飲ませ朝の経絡マッサージ&ブラッシングに突入。後ろ脚→前脚→体幹の順。

肉球も傷まないように毎日クリームを塗る。指のまた(水かき部分)は後ろ脚には八風、前脚には八邪というツボがあり、八風は脳卒中予防、八邪は風邪予防に効果あり。この刺激も欠かさない。

 

マッサージしながら、ビニール袋にいれて布でくるんだホットタオルを始めは腰→次にお腹の順にあてるとあっという間に寝てしまう。

その隙に体調によっては高濃度酸素やネブライザーをセッティング。

 

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↑今日は高濃度酸素。(写り込みはご愛嬌) この機械から出ているチューブが上のお写真の、洗濯バサミでぶら下げてる白いやつ。真正面から鼻にあてると嫌がるので上から下げている

 

マッサージ自体は15分程度だけど本犬が起きるまで放置。うんちこさんや家内散歩もはさむので、食後の口腔内清掃が完了するまでざっくり2時間かかる。これが朝晩2回。

時間の確保は大変だけど、これをするとしないとでは、ゴハンのすすみや食後の胃もたれがまるで違う。

ちなみに現在のサプリメントは、酵素とオメガ3系のオイル、乳酸菌とアミノ酸。その日のメニューによって増減するけど、血管の健康維持や炎症を抑えるためのオメガ3系オイルは欠かさない。

 

おかげで弁膜症のキャバをたくさんみているお注射先生からは「このくらい心臓が悪いともっと筋肉が落ちて痩せてクタクタになるけど、peeさんは筋肉もあって状態がいいね」とお褒めいただいている。

 

peeさんには14年以上もお世話になったので、このくらいの恩返しは安いもの。(本犬がありがたいかどうかは別。笑 )

飼い主の自己満足。ワタシが納得できる最期を迎えるための準備というか儀式みたいなものかな。貴重な時間である。ただ、もう少しスムーズに食べてくれるということないんだけどな^_^;